(ブルームバーグ): 衣料チェーン「ユニクロ」や「GU(ジーユー)」を展開するファーストリテイリングは14日、今期(2022年8月期)の営業利益が前期比8.4%増の2700億円になるとの見通しを発表した。新型コロナの影響が一定程度残るとみて、上期に大幅減益を想定する。

  ブルームバーグが集計したアナリスト13人による今期の営業益予想の平均3003億円を下回った。説明資料によると、上期は行動規制や臨時休業などの影響が継続する上、生産遅延、輸送遅延の影響が残るため、減収減益を想定している。半面、下期にはビジネスが通常通りに戻るとして、大幅な増収増益を予想する。

  セグメント別では、国内ユニクロ事業は、在庫の適正化や値引き販売の抑制などの事業構造変革に取り組むことから業績が一時的に低下するため、減収減益を見込む。海外ユニクロ事業は大幅な増収増益、グローバルブランド事業は大幅な増収、黒字化を予想する。

  期初の9月は、国内で「ユニクロ」の既存店とネット通販(EC)の売上高が前年同月比19.1%減と軟調なスタートとなった。同月初旬は、気温の低下により秋物商品を中心に好調だったが、中旬から気温が上昇したため、販売に苦戦した。

  JPモルガン証券の村田大郎アナリストは、事前の電話取材で、新型コロナからの経済活動の再開を前提としたマーケットの期待が高すぎたと述べた。第3四半期の時点で、会社側は商品戦略とマーケティング戦略の連動がうまくいっていないと説明しており、「新しい商品が必要」と指摘した。

  一方、2021年8月通期の業績は、売上高が前期比6.2%増、営業利益が同67%増となった。国内ユニクロ事業は、新型コロナの影響を大きく受けた前期に比べ、上期に売上総利益が改善し、経費の効率化が進んだ。ただ、下期は売り上げが計画を下回ったため、第4四半期に在庫処分を強化し減益になったとした。

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