(ブルームバーグ): 中国恒大集団に対し債務を軽減し、新規事業への多角化計画を中止するよう社内のチーフエコノミストが繰り返し警告していたにもかかわらず、同社はこれを無視していた。深刻な債務危機に陥っている恒大を今年辞めた任沢平氏が11日明らかにした。

  エコノミストとして国内有数の高給を得ていた任氏はソーシャルメディア「微信(ウィーチャット)」への投稿で、同氏の助言に対して社内から批判を受けることが多かったと主張した。一部のソーシャルメディアに恒大の危機悪化を招いた決定に任氏の関与を示唆する投稿がなされたことから、任氏は微信で反論した。

  任氏は「入社時に最高幹部数人に対面で債務軽減を助言し、多角化に反対した」が、「私の助言はその後の幹部会議でひどく批判された。その批判は長期にわたって続いた。『野心に欠け』、『大企業の戦略を分かっていない』と言われた」としている。

  任氏と恒大にコメントを求めたが、返答は得られていない。

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