(ブルームバーグ): 8月の米求人件数は今年初の減少となった。ただ、前月につけた過去最高近辺にはとどまった。新型コロナウイルスの感染者数が増加する中、労働力需要がやや後退した。

  一方で自発的離職者は増え、賃金上昇や入社に際しての各種インセンティブ、また求人案件の豊富さが離職率を高めていることを浮き彫りにした。離職率は過去最高の2.9%。

  求人件数が前月比で減少してもなお高水準にあることは、労働力需給のミスマッチが依然として続いていることを示唆している。製造業者から飲食店まで幅広い分野の事業者が人員確保に取り組んでいるが、根強い新型コロナ懸念や学校再開後の不安定な状況、高い貯蓄水準を背景に、労働参加率は低いままとなっている。9月の雇用統計によれば労働参加率は低下して61.6%。

  8月は失業者1人当たりの求人件数が1.2件だった。ヘルスケア、宿泊・フードサービス、州・自治体の教育関連で求人数が減った。

  雇用された労働者は全体で630万人に減少。宿泊・フードサービスや教育の分野での落ち込みを反映した。採用率は4.3%に低下。レイオフと解雇は減少した。

  米労働省雇用動態調査(JOLTS)8月分の詳細は、統計表をご覧ください。

(統計の詳細を追加します)

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