(ブルームバーグ): 13日の米株式市場では、S&P500種株価指数やナスダック総合指数が4営業日ぶりに反発。米長期債利回りの低下を背景に、テクノロジー株が堅調だった。インフレ圧力が根強いことが指標で明らかになり、事業に悪影響を及ぼすことなく価格転嫁が可能とみられる企業が買われた。

米消費者物価指数、9月は予想上回る伸び−インフレ圧力長期化 (2)

  米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、テーパリング(資産購入の段階的縮小)の11月半ばあるいは12月半ばの開始で当局者の意見がおおむね一致したことが示された。当局者は「資産購入の月ごとの縮小幅として、米国債が100億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)は50億ドル」とのテーパリングの具体例についても協議した。

FOMC議事要旨:テーパリング、11月半ばか12月半ば開始で一致 (2)

  ハイテク株中心のナスダック100指数は他の主要株価指数よりパフォーマンスが良かった。アマゾン・ドット・コムやグーグルの親会社アルファベットなどで構成するNYSE・FANG+指数は1.1%高。一方、ジェット燃料価格上昇が業績への脅威だと警告したデルタ航空を中心に、航空株は値下がりした。

  S&P500種は前日比0.3%高の4363.80。ナスダック総合指数は0.7%上昇。ダウ工業株30種平均は53セント安い34377.81ドル。

  米国債相場は長期債が上昇。ニューヨーク時間午後4時53分現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.54%。一方、金融政策により敏感な2年債利回りは2bp上昇の0.36%。

  クアドラティック・キャピタル・マネジメントの創業者、ナンシー・デービス氏は、9月CPIで「インフレは多くの投資家が想定していたほど一過性のものではないことが示唆された」と指摘。「全般的なインフレの構図は、労働力不足によるサプライチェーン混乱と物価の急速な上昇でもたらされている」と述べた。

  外国為替市場ではドルが下落。FOMC議事要旨で年末までのテーパリング開始が示唆されたあと、下げ基調は変わらなかった。朝方のCPI発表直後には値上がりする場面もあったが、すぐに下げに転じた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比で0.5%低下。ニューヨーク時間午後4時54分現在、ドルは対円で0.3%安の1ドル=113円25銭。ユーロは対ドルで0.6%高の1ユーロ=1.1595ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。原油価格は先に2014年以来の高値に達していたが、石油輸出国機構(OPEC)が需要の強さに対して慎重な姿勢を示したことが意識された。

OPEC、価格急騰も原油需要の強さになお慎重−月報

  シンクマーケッツの金融市場アナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は原油先物には疲れの兆しもあると指摘。その上で「トレンドはなお明らかに強気で、流れを変えるにはマクロ要因が必要だ」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は前日比20セント(0.3%)安の1バレル=80.44ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は、24セント安の83.18ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。米長期債利回りとドルが下げたことから、利子を生まない金の投資妙味が高まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比2%高の1オンス=1794.70ドルで終了。

Treasuries Long-End Rallies, Holding Gains After FOMC Minutes(抜粋)

USD, Yields Slide as Fed Sees Tapering by Year-End: Inside G-10(抜粋)

Oil Dips With OPEC Voicing Caution on Strength of Global Demand(抜粋)

Gold Rises as Yields, Dollar Decline After U.S. Inflation Report(抜粋)

(相場を更新し、市場関係者のコメントを追加します)

©2021 Bloomberg L.P.