(ブルームバーグ): オーストラリアで人口が2番目に多いビクトリア州で14日、新型コロナウイルスの新規国内感染者が2297人に達した。2000人を超えたのは初めてで、同国の州で記録された1日当たりの感染件数ではパンデミック(世界的大流行)が始まって以来最多となった。ビクトリア州民の大半が住むメルボルン市は、過去1年半に世界で最も長くロックダウン(都市封鎖)が行われた都市の1つであるにもかかわらず、感染が急増している。

  対照的にニューサウスウェールズ州の1日当たり感染者数の7日平均は8週間ぶりの低水準となった。16歳以上のワクチン接種率が70%に達したのを受け、同州は規制措置の緩和に着手している。14日の豪統計局の発表によると、9月の雇用者数は2カ月連続で減少し、失業率が上昇した。2大都市のロックダウンが響いた。

豪州の9月雇用者数は13万8000人減、失業率も悪化−デルタ株拡大響く

  ニュージーランドは、コロナ感染者の急増に国内の医療体制が対応できるよう準備を進めている。リトル保健相が14日に明らかにした。デルタ変異株を根絶することはできないと認め、市中感染をゼロとする戦略からの転換を始める。

  保健省のモデルでは、来年に最大都市オークランドとノースランド地方で1週間当たりの感染者数が5000人を超えると予測している。ワクチン接種の要件を満たす人の90%が接種を終えていると仮定している。

NZ、感染者急増を見据えた医療体制準備へ−ゼロ戦略から方針転換

  タイでは1日当たりの新規コロナ感染者が1万1276人と10月2日以来最多となった。政府が明らかにした。14日にはバンコクでコロナ対応のパネル会合がプラユット首相主催で開かれる予定で、経済再開計画の詳細を公表する可能性がある。

  中国の内モンゴル自治区で14日午前、1人のコロナ感染が報告された。中国での国内感染は1週間ぶり。

  英イングランドでは学齢期の子どもの新型コロナ陽性率が「高く、かつ上昇している」ことが分かった。インペリアル・カレッジ・ロンドンが主導する新型コロナ感染状況を調べる「REACT1」プログラムの調査結果で明らかになった。コロナワクチン接種のペースを巡り懸念が高まる可能性が強い。

イングランドで子どもの新型コロナ陽性率が上昇−英調査結果

  世界保健機関(WHO)は13日、新型コロナウイルスを含む新たな病原体の起源に関する調査を主導する新チームを発表した。疫学やバイオセキュリティーなど幅広い分野の専門家26人をメンバーに起用することを提案している。

  WHOが提案したメンバーには、オランダのエラスムス大学医療センターのマリオン・クープマンズ氏やベルリンのシャリテ大学病院ウイルス学研究所のクリスティアン・ドロステン氏、中国科学院北京ゲノム研究所の楊運桂副所長が含まれる。

  コロナワクチンのブースター(追加免疫)接種で当初の接種と異なるワクチンを使用しても、同じワクチン利用と同量以上の抗体が産生されることが、米政府支援の試験の初期段階の結果から分かった。最初の1回ないし2回とは違うワクチンをブースターとして使う影響を同じワクチンを使用した場合と比較する米国の大規模試験は初めて。

異なるコロナワクチン利用のブースター接種で同等以上の効果−米研究

  インドネシアは、コロナ感染の水準がWHOの「レベル1」「レベル2」に適合する陽性率の低い国からの人気観光地バリへの観光客受け入れを再開する準備を整えている。調整海事・投資省が発表した。

  対象国にはサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、ニュージーランド、クウェート、バーレーン、カタール、中国、日本、インド、韓国、リヒテンシュタイン、イタリア、フランス、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、ポーランド、ハンガリー、ノルウェーが含まれる。

  米ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、世界の新型コロナ感染者数は2億3900万人、死者数は487万人を超えた。ブルームバーグのワクチントラッカーによれば、世界のワクチン接種は計66億回を上回った。

  米テキサス州はワクチン接種の義務化を禁止する行政命令を出したが、石油大手コノコフィリップスは13日、同州を含めコロナウイルスにさらされるリスクが大きい従業員のワクチン接種を義務付ける方針を示した。

  電子メールで配布された発表資料によると、米国で新たに採用された従業員および米国に転勤する従業員についても12月8日までに完全なワクチン接種を終えるよう義務付ける。

  米企業ではIBMやアメリカン航空グループ、サウスウェスト航空などもテキサス州のアボット知事の命令にもかかわらず、ワクチン接種義務化を維持している。

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