(ブルームバーグ): トルコのエルドアン大統領が中央銀行の金融政策委員会(MPC)メンバー3人を解任した。13日夜のカブジュオール中銀総裁との会談後、深夜に法令が出された。通貨リラは対ドルで最安値を更新した。

  大統領が解任したのはセミ・トゥメン、ウグル・ナミク・クチュク両副総裁とアブドラ・ヤバス政策委員。代わって、副総裁にタハ・カクマク氏、政策委員にユスフ・トゥナ氏が指名された。

  事情に詳しい関係者は先に、大統領が中銀総裁との会談でMPCのメンバー交代について協議したと述べていた。 

  関係者によると、先月の利下げに反対票を投じたMPCメンバーはクチュク氏だけだった。ヤバス氏は現在住んでいる米国で新型コロナウイルスに感染し、投票しなかったという。

  MPCの事情を知る関係者は、今回の人事で大統領の利下げ継続要請に反対のMPCメンバーはいなくなったと語った。

  大統領と中銀総裁の会談は、トルコ・リラが13日の取引で過去最安値となった後に行われた。リラは下げ続け、中銀が予想外の利下げを発表した9月23日以降の対ドルでの下落率は5%近くになった。

トルコ中銀が予想外の利下げ、リラ最安値更新−為替は不安定化も

  大統領側は会談では一般的な経済情勢が話し合われたと説明。トルコ中銀は会談の詳細についてコメントを控えた。

  リラは14日に入り1.1%安の1ドル=9.1883リラと最安値を再び更新した。

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