(ブルームバーグ): 東京株式相場は大幅に続伸。日経平均株価の終値は9月30日以来、半月ぶりに2万9000円台を回復した。米生産者物価の伸びが市場予想を下回り、インフレ警戒が和らいだ。欧米の長期金利が低下している中で成長銘柄に買いが向かい、電機や機械株の上げが目立った。米新規失業保険申請件数の減少や堅調な米企業決算を受けて景況感が改善し、金属製品、非鉄金属などの素材株も上昇した。東証1部の値上がり銘柄数は全体の91%を占め、ほぼ全面高となった。

市場関係者の見方

T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフストラテジスト

米生産者物価は食品やエネルギー除いたコア指数でも前月比の伸びがゼロ近い水準まで鈍化し、インフレ懸念が後退。米長期金利の上昇も一服し、日本株の買い安心感につながったTSMCの国内工場設立に日本政府が資金支援するのを受けて、ファクトリーオートメーションやセンサー銘柄などの上昇が目立った

JPモルガン・アセットマネジメントの前川将吾グローバル・マーケット・ストラテジスト

東南アジアの工場再開や米政府による物流改善への取り組みなど供給懸念を和らげる好材料が出て、投資家がリスクを取りやすくなっている米国で消費者物価(CPI)や生産者物価(PPI)の結果を受けて長期金利が低下し、ハイテクなど成長(グロース)株を買いやすくなった米新規失業保険申請件数の減少は米景気の改善を示す内容で、人手不足の緩和もイメージできる。中国不安や供給制約で警戒されていた米企業決算は、市場予想を上回る結果が出て好感されている

東証33業種

 

背景

米生産者物価、9月は今年最低の伸び−航空運賃の急低下など響く米新規失業保険申請、29.3万件に減少−20年3月以来の低水準TSMC、日本で半導体工場建設へ−24年終盤から生産開始計画円全面安、対ドルで18年以来の114円台−株高でリスク選好の動き前日の日本株終値時点は113円53銭【米国市況】S&P500が7カ月ぶり大幅高、決算や指標を好感

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