(ブルームバーグ): 欧州の新車販売台数は9月としては25年余りで最低となり、自動車業界は昨年の悲惨な実績をも下回る方向にある。

  欧州自動車工業会(ACEA)が15日発表した欧州連合(EU)と欧州自由貿易連合(EFTA)、英国を合わせた新車登録台数は9月に前年同月比25%減少し97万2723台。9月としては1995年以来最低となった。ACEAは減少の主因は半導体不足だと指摘。新型コロナウイルス感染拡大を受け東南アジアでパッケージングや検査を行う施設が操業を停止し、半導体不足は深刻化した。

  3カ月連続で前年比減少したことにより、欧州の新車販売は今年、増加した月より減少した月が多くなった。2021年の初めにはこうした状況は想定されておらず、ACEAは通期で10%程度の増加を見込んでいたが、市場調査会社の一部はここにきて通期での販売減少を予想し始めている。

  LMCオートモーティブはリポートで「今年はひどく弱かった2020年の結果を超えることはないとわれわれは予想している」とし、「来年中は部品調達問題が残り、潜在需要と新車販売との関係が引き続き損なわれると想定される」と分析した。

  9月は欧州の主要市場で2桁の減少率を記録し、英国とイタリアでは約3割の落ち込みとなった。

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