(ブルームバーグ):

不動産サイト運営、米ジロー・グループによる住宅買い取り一時停止の決定は、米住宅市場が若干冷え込む兆候を見せる中で下された。台頭し始めたハイテク活用の住宅短期転売ビジネスのリスクが浮き彫りになった。

IT駆使の不動産売買にも人手不足の影響−米ジローが住宅購入停止

  ジロー・グループは自社の「アイバイイング」プログラムを通じて、この数カ月間に多くの住宅の売買を行ってきた。同社が大量演算が可能なソフトウエアを用いて住宅価格の先行きを予想できることがこの事業を支えてきた。

  ジローは住宅の新規購入を年内停止する理由を人手不足と説明した。しかし住宅短期転売で競合する2社は事業を継続していることから、この説明に疑念が生じている。

  不動産鑑定会社ミラー・サミュエルのジョナサン・ミラー社長は「住宅を多く買い取りすぎて、供給過剰を調整しようとしているようにみえる」と指摘。「マクドナルドがスタッフ不足だからといって全店舗を閉鎖するだろうか。営業時間を短縮するか、客に時間がかかると伝えれば済む話だ」と説明した。

  ジローの18日の株価終値は9.5%安。一時、11%強下げた。アイバイイングで競合するオープンドア・テクノロジーズは通常通り事業を行うと発表。同社株の終値は3.1%高だった。

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