(ブルームバーグ):

米国初となる暗号資産(仮想通貨)ビットコインに連動した上場投資信託(ETF)、「プロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF」が19日に取引を開始した。暗号資産業界にとって重大な転換点となる。

  暗号資産業界とウォール街の両方から長年待ち望まれていた同ETF(証券コード「BITO」)は、約4.9%上昇し41.94ドルで終了。ブルームバーグの集計データによると、出来高は2400万口余り。

  売買代金は10億ドル(約1140億円)近くに上り、ブラックロックのカーボン・ファンドの取引初日に次ぐ規模だとブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のETFアナリスト、アタナシオス・プサロファギス氏は指摘した。ブルームバーグの報道では、BITOのオプションが20日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)アーカ・オプション取引所とNYSEアメリカン・オプション取引所で取引開始される。

  一方、ビットコインは6万5000ドルをやや下回る最高値圏で取引されている。

  仮想通貨に重点を置いた資本市場プラットフォームを手掛けるFRNTファイナンシャルの共同創業者、ステファン・ウーレット最高経営責任者(CEO)はBITOの取引について、「市場参加者との話から考えると、順調な滑り出しになるとの見方が強まっていたことに関係すると思う」と指摘。「個人投資家がビットコインに参加する上で既にある手段を考えても、米国上場のETFは例えニッチであってもある程度の潜在需要を満たすことは明らかだ」と付け加えた。

  暗号資産業界やウォール街の投資家の間では、ビットコインETFが規制当局に承認されれば、デジタル通貨がより主流の投資家に浸透する道が開かれるとして何年にもわたり期待が高まっていた。BITOはビットコイン先物に基づくETFで、投資信託の規定の下で申請された。米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長は同規定について、「投資家を大きく保護するもの」だと説明している。

  プロシェアーズのグローバル投資ストラテジスト、シメオン・ハイマン氏はブルームバーグテレビジョンの番組で、「初のビットコイン連動型ETFであるBITOを投資家に提供できることに非常に興奮している。通常の証券口座で手軽にビットコインに投資できる重要な機会になる」と語った。

 

 

 

(市場関係者のコメントを追加し、終値に更新します)

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