(ブルームバーグ): IBMが20日発表した7−9月(第3四半期)決算では、売上高がアナリスト予想を下回った。低成長のコンピューター・サービス部門のスピンオフを準備する中、今年通期で収益成長を回復する目標の達成に向けた課題が浮き彫りになった。株価は決算発表を受けた時間外取引で一時4.9%下落した。

  発表資料によると、7−9月期売上高は前年同期比0.3%増の176億ドル(約2兆円)。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は178億ドルだった。クラウドコンピューティングの需要が好調だったが、IT(情報技術)管理やシステム部門の売り上げ低迷が響いた。

  グローバル・テクノロジー・サービス(GTS)部門は4.8%減収。顧客データセンター管理や伝統的なITサポートなどインフラサービス業務を含む同部門はIBMの売上高全体の約3分の1を占める。同部門の大部分は11月3日にスピンオフされ、新会社キンドリルとなる。IBMはキンドリルに移る事業を除くと7−9月期の売上高は2.5%増加するとの試算を示した。

  ジム・カバノー最高財務責任者(CFO)はGTSの低調な業績について「想定外ではない」と述べ、スピンオフを控えて顧客が「再評価のため一時停止」したと分析した。

  クラウドおよびコグニティブ・ソフトウエア部門は2.5%増収。コンサルティングなどを含むグローバル・ビジネス・サービス部門は12%増収。システム部門は12%減収。

  1株利益は一部項目を除いたベースで2.52ドルと、アナリスト予想平均の2.53ドルに届かなかった。粗利益率は48%と、前年同期より1%低下し、アナリスト予想平均の49.6%を下回った。

 

IBM Tumbles After 3Q Revenue Misses Estimates: Snapshot (1)(抜粋)

 

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