(ブルームバーグ):

27日の米株式市場では、前日に最高値を更新したS&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が反落。小型株の下げも目立った。成長懸念の高まりを受け、長期国債が上昇した。

  大型テクノロジー銘柄で構成するナスダック100指数は、グーグル親会社アルファベットやアマゾン・ドット・コム、テスラなどの上昇により日中の最高値を更新したが、取引終了間際に上げを大きく縮小した。株式取引アプリ運営のロビンフッド・マーケッツは7−9月の総収入が予想を下回ったことから売られた。

  S&P500種は前日比0.5%安の4551.68。ダウ平均は266.19ドル(0.7%)安の35490.69ドル。ナスダック総合指数はほぼ横ばい。小型株で構成するラッセル2000指数は1.9%下落、9月末以来の大幅安となった。

  ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は「インフレやマージン圧力に対する懸念は周知の問題だが、その一部はまだ現実化していない」と語った。  今シーズンの企業決算はこれまで総じて堅調だが、原材料価格や労働コストの上昇に加え、サプライチェーン問題が利益率を圧迫し、世界経済回復の足かせになるとの懸念は根強い。 

  米国債市場では年限が長めの国債利回りが大幅低下、イールドカーブのフラット化が進んだ。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.54%。30年債利回りは一時10bp下げ、9月24日以来の2%割れとなった。

  外国為替市場ではドルが主要通貨の大半に対して下落。スウェーデン・クローナがドルに対して最も値上がりした。カナダ・ドルは対米ドルで一時0.7%高。カナダ中銀が利上げ時期の見通しを前倒ししたことが背景。

カナダ中銀、利上げ時期見通しを前倒し−債券購入プログラム終了

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は変わらず。ニューヨーク時間午後4時59分現在、ドルは対円で0.3%安の1ドル=113円83銭。ユーロは対ドルで0.1%高い1ユーロ=1.1603ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅反落。朝方から軟調に推移していたが、イランと欧州連合(EU)が核合意復活に向けた協議の再開で合意したことが伝わると、下げ足を速めた。イラン産原油が市場に戻ってくる可能性が高まるとの見方が背景。

イランとEU、11月末までに核協議を再開することで合意

  米在庫統計で原油供給が予想以上に増えたことも相場の重しとなった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は前日比1.99ドル(2.4%)安の1バレル=82.66ドル。ロンドンICEの北海ブレント12月限は1.82ドル安い84.58ドルで終了。

  ニューヨーク金先物相場は反発。米国債利回りの低下とインフレ懸念の両方が意識される展開となった。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合を来週に控え、テーパリングの開始時期に投資家の関心が向かっていることが金の上値を抑えた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前日比0.3%高の1オンス=1798.80ドルで終了。

UST Long-End Surges; 30-Year Yields Shed 10bp, Flattening Curve(抜粋)

Loonie and Krona Lead Pack in Mixed Risk Mood: Inside G-10(抜粋)

Oil Drops as Iran and EU Prepare to Resume Nuclear Talks(抜粋)

Gold Wavers as Traders Weigh Interest Rates, Inflation Concern(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加、相場を更新します)

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