(ブルームバーグ): 米国の7−9月(第3四半期)経済成長は市場予想以上に減速し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの回復期で最も低い伸びにとどまった。サプライチェーンの混乱と新型コロナ感染急増を受け、支出と投資が抑制された。

  7−9月の成長鈍化には、個人消費が同1.6%増へと急減速したことが反映されている。4−6月は12%増だった。原材料や人員の不足や輸送面のボトルネック、物価上昇、デルタ変異株のまん延が財・サービス支出に影響を与えた。特に自動車に対する支出のGDP寄与度はマイナス2.39ポイントとなり、全体の足を引っ張った。自動車メーカーは半導体不足で生産と在庫を増やすのに苦慮している。

  ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのチーフ米国エコノミスト、ルビーラ・ファルキ氏は「この先を展望すると、サプライチェーンの混乱と原材料などの不足に伴う下振れリスクで、向こう数カ月は経済の拡大が抑制される可能性がある。しかし、10−12月(第4四半期)は家計支出の回復を受けて、成長ペースがより力強いものとなるだろう」とリポートに記した。

  米金融当局が注目する食品とエネルギーを除くコアの個人消費支出(PCE)価格指数は高止まりし、前期比年率4.5%上昇。4−6月は6.1%上昇だった。

  7−9月はまた、インフレ調整後の設備投資が過去1年の急激な伸びに比べて鈍った。非住宅の設備投資は1.8%増。構築物と機器への投資はマイナスとなった。住宅投資も減少。一方で知的財産は高い伸びを示した。

  貿易赤字の拡大も経済成長鈍化の要因となった。純輸出の寄与度はマイナス1.14ポイント。

  在庫の寄与度は2ポイント余り。過去2四半期はマイナス寄与だった。

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  基調的な需要の強さを測る国内民間最終需要は1.1%増と、パンデミックからの回復期で最低の伸び。

  自動車生産は年率41.6%減少した。自動車生産を除けば、7−9月GDPは3.5%増となる。

  サービスの寄与度はプラス3.4ポイント、財はマイナス2.32ポイント。

  統計の詳細は表をご覧ください。

(第3段落以降に詳細やエコノミストの見方を追加して更新します)

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