(ブルームバーグ): 8日の米株式相場は小幅ながら続伸し、主要指数がそろって最高値を更新。S&P500種株価指数は2017年以来で最長となる8営業日連続高となった。底堅い企業決算や堅調な雇用統計、新型コロナウイルス感染症の治療薬開発での進展などを背景に、米景気への楽観が強まった。

  S&P500種ではエネルギー株や素材銘柄が堅調だった。好景気の恩恵を受けるとみられる銘柄に買いが入った。一方、ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は小反落。テスラが5%近く下げたことが響いた。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はツイートで、自身が保有する同社株の10%を売却する案を示し、ツイッター上での投票参加者の過半数が同案に賛成した。

  S&P500種は前週末比0.1%高の4701.70。ダウ工業株30種平均は104.27ドル(0.3%)高の36432.22ドル。ナスダック総合指数は0.1%上昇。

  パイパー・サンドラーのクレイグ・ジョンソン氏は「インフレ懸念やサプライチェーン問題が、最高値を更新する上昇相場でチャンスを逃すことへの懸念に置き換わっている」とリポートで指摘。「力強い需要や景気のモメンタムは引き続き企業業績を押し上げている。ワクチンの開発や接種の広がりで、新型コロナを巡る懸念も弱まっている」と記した。

  米国債相場は下落。3年債入札の需要が低調だったことなどが重しとなった。ニューヨーク時間午後4時13分現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.50%。

  外国為替市場ではドルが主要10通貨の大半に対して下落。インフラ包括法案の可決の後で、米株式相場が上昇したことが背景。原油高を追い風に、産油国通貨は値上がりした。

  ニューヨーク時間午後4時14分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。ドルは対円で0.2%安の1ドル=113円23銭。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.1591ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。サウジアラビアが値上げしたことが支えとなった。ただ、米国が原油・ガソリン価格高に対応すると示唆したことから、上げ幅を縮小した。グランホルム米エネルギー長官は、バイデン大統領が対応策を今週発表する可能性があると発言。米国はこれまで、戦略石油備蓄(SPR)放出を選択肢の一つとして検討していると明らかにしている。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は前営業日比66セント(0.8%)高の1バレル=81.93ドルで終了。一時は1.7%値上がりしていた。ロンドンICEの北海ブレント1月限は69セント高の83.43ドル。 

  ニューヨーク金相場は上昇。スポット相場は約2カ月ぶりの高値を付けた。ドルが下落したことから、海外投資家にとって金の投資妙味が高まる格好となった。市場は今週発表される米国と中国のインフレ指標を待っている。

  スポット価格はニューヨーク時間午後1時38分までに、前営業日比0.4%高の1オンス=1825.65ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.6%高の1828ドルで終了した。

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