(ブルームバーグ): 東京株式相場は3営業日連続で下落。外国為替市場で円相場が対ドルで112円台の円高に推移し、株価指数先物などに警戒した売りが出た。朝方は上昇して始まったものの、日経平均株価で3万円が視野に入る高値圏では利益確定目的の売りが徐々に広がり投資家の姿勢を慎重にした。きのう大幅に値を上げた海運や空運株が安い。

市場関係者の見方

証券ジャパンの大谷正之調査情報部部長

取引開始後は先物売りが出た。日経平均が3万円に近づき、利益を確定する動きが出やすい。多くの投資家が3万円近辺の高値圏では積極的な買いを入れづらい株式市場で上値を追う材料がなく、為替が円高になっているのも上値を抑えている値下がり銘柄数の方が多いが、巨額の自社株買いを発表したソフトバンクGは日経平均株価への寄与度が大きく同指数の支えになっている

SBI証券の鈴木英之投資情報部長

原材料高が利ざやを悪化させる企業業績への警戒感が広がっている。鋼材高などを理由に通期純利益予想を下方修正した川崎重工の株価も大きく下げ、不安が広がったきょうは円高が進んでおり、輸出関連に一部影響する可能性はある。ただ円安局面で日本株への上昇寄与は限定的だった印象で、きょうの下げも一時的な動きになりそうだ

東証33業種

背景

ドル・円相場は1ドル=112円台後半で推移、前日の日本株終値時点は113円57銭ソフトバンクG、1兆円上限に自社株買いへ【米国市況】S&P500種は8連騰、景気への楽観強まる−国債下落

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