(ブルームバーグ): 中国政府は電力危機を食い止めるため、石炭会社に価格を引き下げるよう圧力をかけ続けている。寒波到来で今年は厳しい冬となる恐れがある。

  石炭生産で昨年トップの山西省では、国家発展改革委員会(発改委)からの要請を受け、一部の炭鉱が発熱量5500カロリー級の石炭について、炭鉱のピットヘッドでの上限価格を1トン=900元(約1万5900円)に引き下げた。トレーダーやアナリストらが公に話す権限がないとして匿名を条件に明らかにした。

  これは2週間前に同地域で設定された従来の上限よりも25%低い水準だが、発改委が先月検討していた528元を大幅に上回っている。トレーダーやアナリストらによると、発改委は炭鉱各社の反発を受け、上限の引き下げをこれ以上要請しない可能性もある。

中国が石炭販売価格を制限へ、エネルギー危機の緩和図る−関係者

  ブルームバーグ・ニュースは発改委に電話とファクスで問い合わせたが、返答は得られなかった。

  石炭価格が過去最高値に高騰したことを受け、政府は国内増産や輸入拡大を含め、市場介入で複数の措置を講じた。これらが功を奏し、石炭価格はここ数週間で急落した。

  しかしラニーニャ現象の影響でこの冬の気温が平年を下回り、タイト気味の電力需給バランスが再び悪化する恐れはある。既に中国の広範な地域は大雪に見舞われ、農業や石炭などの輸送で問題が生じている。

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