(ブルームバーグ): 東京株式相場は5営業日ぶりに反発。米消費者物価指数が市場予想を超える大幅な伸びとなり、主要国の金利が上昇。銀行や保険といった金融株に収益環境の改善を期待した買いが入った。外国為替市場ではドル・円相場が一時114円台まで円安に推移し、電機や機械などの輸出関連株も上昇した。

市場関係者の見方

SMBC信託銀行の山口真弘シニアマーケットアナリスト

日本株には出遅れ感があり、日経平均は2万9000円近辺まで下がれば押し目買いが入りやすい。外国為替のドル・円相場が114円台に円安に振れたのも好材料視された高PER(株価収益率)銘柄の下押し圧力になる米長期金利の上昇にも限りがある。市場は来年6月までのテーパリング(資産購入の段階的縮小)と2回の利上げは想定済み。さらなる利上げを織り込んで国債利回りがどんどん上がるにはまだ時間的に早いむしろインフレ期待が高まることで結果的に実質金利は低下するため、株式市場では金融相場的な状況が来るようにもみえる。そうすると株式相場を支える要因となる

東証33業種

背景

米消費者物価指数、1990年以来の高い伸び−インフレ圧力強まる経済対策の10万円給付、困窮世帯や学生も対象に−岸田首相中国恒大、再びデフォルト回避の見込み−ドル建て債3本の利払い履行【米国市況】株が続落、国債利回り急上昇−CPI加速で市場動揺ドル・円相場は1ドル=114円近辺で推移、前日の日本株終値時点は112円88銭

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