(ブルームバーグ): 中国の不動産開発会社、佳兆業集団は週内にドル建て債2本のクーポン計8840万ドル(約101億円)の支払期日を迎える。先週には同社の保証が付いた理財商品の支払いを実施できなかった。

  同社は4日、最近の信用格付け引き下げや不動産市場の厳しい環境などの逆風により「流動性への前例のない圧力」に直面していると説明していた。

  フィッチ・レーティングスは今週に入り、佳兆業の信用格付けを引き下げた。資金繰りに苦しむ同社は推定128億ドル相当の不動産資産の売却を目指しているが、売却はなかなか進まず、いずれかの時点でドル債の利払いを履行できなくなる可能性が高まっているとフィッチは分析。S&Pグローバル・レーティングも11日、「向こう半年以内のデフォルト(債務不履行)シナリオは避けられない」として、同社を格下げした。

 

  ブルームバーグが入手した債券関連資料によると、今週の利払いには30日間の猶予期間が設けられている。佳兆業は2015年、中国の不動産開発会社として初めてドル建て債でデフォルト(債務不履行)に陥った。同社にコメントを求めたが、返答はなかった。

  ブルームバーグの集計データによると、佳兆業は12月中にドル建て債のクーポン計1億8450万ドルの支払期日を迎えるほか、同月7日には社債4億ドルの償還期限を控えている。

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