(ブルームバーグ): 物流の混乱と旺盛な需要が買い手の不安を引き起こす中、世界の主要工業用金属6種がここ10年余りで初めて、タイトな供給を巡る警告を一斉に発している。

  アルミニウムや亜鉛などロンドン金属取引所(LME)の主要非鉄金属全てで現物価格が先物を上回るバックワーデーション(逆ざや)となったのは、2007年以来。在庫減少やサプライチェーンの遅れ、生産面の問題に加え、建設から家電に至るあらゆる分野で工業用商品の需要が急増している状況が背景にある。

  銅とスズはこの数カ月間に先物価格に対する現物価格のプレミアムが記録的高水準に達し、新型コロナウイルス禍が始まって以降エスカレートする供給の混乱に対応してきた業界ユーザーの間に動揺が広がっている。

  シティグループの非鉄金属アナリスト、オリバー・ニュージェント氏は電話インタビューで、「消費者が見舞われている供給逼迫(ひっぱく)の大部分が物流問題に由来していることに疑いの余地はない。ただ、同時にそれは非常に底堅い需要も示唆している」と述べた。

  17日の取引でLMEの銅先物は1.6%安の1トン=9406.50ドルで終了。一方、アルミは1.6%高の2616.50ドル。1カ月前には一時3200ドルを上回っていた。

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