(ブルームバーグ): 米国でファイザーとモデルナの新型コロナウイルスワクチンのブースター(追加免疫)接種の対象者が大幅に拡大された。米疾病対策センター(CDC)の諮問委員会は19日、18歳以上の人全員に対象を広げることを全会一致で支持。CDCのワレンスキー所長が同日、これを承認した。

  2回目接種から6カ月経過した人がブースター接種を受けられる。ワレンスキー所長は声明で、「冬のホリデー期間に入る中でコロナウイルスに対する防御を強める重要な公衆衛生手段となる」と述べた。

  米ミシガン州は19日、ワクチン接種の有無にかかわらず屋内でのマスク着用を勧告した。2歳以上の全ての人が対象。CDCによると同州では17日までの1週間で新規感染者数が86%増えた。

  米ペンシルベニア州フィラデルフィアはワクチン接種義務を市の職員および請負業者全員に拡大した。接種完了の期限は来年1月14日。

  米ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、世界の新型コロナ感染者数は2億5660万人、死者は514万人をそれぞれ上回った。ブルームバーグのワクチントラッカーによれば、世界のワクチン接種は計76億4000万回を超えた。

  新型コロナが猛威を振るう欧州では、オーストリアが22日から再び全国的なロックダウン(都市封鎖)に入る。ドイツも同様の対策を講じる可能性を除外していない。オーストリアはまた、来年2月からワクチン接種を義務付けることも明らかにした。

「部屋の中の象」だったコロナ感染拡大、投資展望での言及見当たらず

  オランダのロッテルダムで、コロナ対策の制限措置に反対する激しいデモが発生。警察は威嚇射撃や放水銃で鎮圧を図った。警察は「射撃との関連」で2人が負傷したとの声明を出したが、負傷に関する詳細は不明。

  中国で最初のコロナ感染者だったのは、湖北省武漢市の華南海鮮市場で働いていた女性である可能性が、サイエンス誌に18日公表された研究報告で示唆された。武漢市で最初に感染したと広く考えられていた会計士が、実際には当初の報告より遅れて発症していたという。

最初のコロナ感染者、武漢の市場で働いていた女性か−新たな研究報告

  ドイツのシュパーン保健相は19日、ロックダウンを再導入する可能性について問われ、「どのような措置も一切除外すべきではない状況にある」と答えた。ただ、ビルト紙によれば、マース外相は全国的な広範囲にわたるロックダウンの可能性を排除した。

  オーストリアは西欧諸国で広範囲にわたる制限措置を再導入する最初の国となるだけでなく、ワクチンを義務化する欧州最初の国となる。ロックダウンは22日から少なくとも20日間続く。

  一方、インドネシア政府の報告によれば、19日の新型コロナの死者数は5人と、2020年3月25日以来で最も少なかった。新規感染者数は360人だった。

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