(ブルームバーグ): 米金融当局は、債券購入のテーパリング(段階的縮小)のペース加速を検討する必要があるかもしれないと、連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバー2人が19日に述べた。経済成長の力強さとインフレ率の上昇を理由に挙げた。

  連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は、「今から12月会合までに得るデータを注視していく」と語り、「その会合で現在の縮小ペースの加速を協議することが適切となる可能性がある」とした。

  ウォラー理事もインフレ高進を踏まえ、テーパリングのペースとゼロ金利政策からの脱却を速める必要があるかもしれないと述べた。

ウォラー理事、テーパリング加速を支持−早期利上げ必要と示唆

  FOMCは11月の会合で、毎月1200億ドル(約13兆6800億円)規模の資産購入の縮小開始を発表。2022年半ばまでにプロセスを完了するとしている。ただ、経済情勢の変化に対応するため縮小ペースを変える選択肢も残した。FOMCの次回会合は12月14、15の両日に開かれる。

  クラリダ、ウォラー両氏の発言後、米国債の利回り曲線の主要な部分は、この日の最もタイトな水準に平たん化した。

  クラリダ氏はサンフランシスコ連銀のコンファレンスで、米経済は「非常に強い位置」にあると指摘。「インフレの上振れリスクがある」と述べた。

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  ウォラー氏はニューヨークでの「センター・フォー・ファイナンシャル・スタビリティー」主催のイベントで、労働市場の急速な改善とインフレデータの悪化を受け、「私はテーパリングを加速し、来年には金融緩和をより急速に解除することを支持する方向に傾いている」と発言。今後の最新データに基づいて「金融政策はテーパリング加速の方向へとかじを切る必要があるかもしれないと考える」と述べた。

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