(ブルームバーグ): 全米不動産業者協会(NAR)が発表した10月の中古住宅販売件数は予想に反して増加し、9カ月ぶりの高水準となった。一段の雇用拡大と低い住宅ローン金利を背景とした健全な需要が示唆された。

  中古住宅販売は1年前に14年ぶり高水準を記録して以降、落ち着いてきたが、なお新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準を大きく上回っている。

  NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は発表文で、「家賃の高騰や消費者物価上昇などのインフレ圧力により、一部の住宅購入希望者は固定され安定した住宅ローン支払いの保護を求めているのだろう」と述べた。

   中古住宅在庫は125万戸と、前年比で12%減少した。販売に対する在庫比率は2.4カ月。不動産業界では、同比率が5カ月を下回ると供給タイトと考えられている。

  10月の販売件数増加は、高価格帯市場が堅調だったことを反映している。一方で比較的安価な物件は在庫不足が足かせとなった。

  一戸建ての販売は1.3%増の566万戸。コンドミニアムなど集合住宅の販売は2.9%減の68万戸。

  販売は全米4地域の2地域で増加。中西部で4.2%、南部で0.4%ぞれぞれ増えた。

  統計の詳細は表をご覧ください。

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