(ブルームバーグ): 中国経済は11月も引き続き減速した。住宅市場危機が長期化する中で、自動車と住宅販売が再び減少した。中国本土の主要株価指数や住宅販売、銅価格など8つの先行指標を総合したブルームバーグの指数が示した。

  総合指数は今月、横ばいだが、水面下ではリアルタイムの一部経済統計がさらに悪化した。

  力強い輸出需要が不動産低迷の影響を一部打ち消すことにつながっている。世界貿易の指標の1つとされる韓国の最新輸出統計は、韓国の輸出が再び堅調な月となったことを示唆。ただ増加ペースは鈍化しており、頻繁に公表される他の世界貿易統計も需要の緩和を示している。

  スタンダードチャータードによる500社余りを対象に実施した調査では、中国の中小製造業者に対する新規輸出注文は11月に増加。輸出企業は同調査で向こう3カ月に販売や生産、新規受注の加速を見込むと回答した。

  同調査によると、中小企業の景況感指数は若干改善した一方、生産は横ばいで、内需の「落ち着き」が示された。

  スタンダードチャータードのエコノミスト、ハンター・チャン、丁爽両氏は調査結果に関するリポートで、「サービス部門の事業活動は改善されたが、製造業セクターの業績はさらに軟化した」と指摘した。

  建設や鉄鋼生産の減速が続き、鉄筋在庫は今年1月半ば以来の低水準。在庫が低水準であることは、力強い建設需要を示すため経済には通常なら良い兆候だが、中国不動産市場のここ数週間の混乱で建設活動は抑制され、金属市場を混乱させている。

 

 

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