(ブルームバーグ): 資金繰りに苦しむ中国の大手不動産開発会社は12月に総額13億ドル(約1480億円)の社債元利払いを迫られる。佳兆業集団など新たな流動性圧力の兆候も見られるものの、11月に入って同セクターに対する投資家のセンチメントは落ち着く兆候を示している。

  ブルームバーグ・ニュースの26日時点の集計データによると、11月のこれまでの元利払いは20億ドルだった。デフォルト(債務不履行)宣言は10月に複数回あったものの、11月はこれまでのところない。

  しかし同業界で資金難が広がる中、投資家はなお支払い状況を注視している。特に注目されているのは中国のドル建て債発行額で1、2位を占める恒大集団と佳兆業集団だ。恒大集団の子会社1社と佳兆業の合わせて1億7090万ドルの利払い免除期間が12月前半に終了するためだ。

  中国の有力証券紙3紙が不動産業界規制の緩和観測を強める中、ブルームバーグの高リスク債指数の利回りは今月、過去最高の24.6%を付けた後に下げに転じたが、なお20%前後と、償還が迫っている社債の借り換えが必要な大半の不動産開発会社にとっては高過ぎる水準にとどまっている。

  一方、不動産開発会社を所有する資産家はデフォルト回避のため私財を投じている。アナリストは、人民元建て債を発行する不動産開発会社の規制緩和計画を伝えた報道について、実行された場合、高格付け企業のみが恩恵を受ける可能性が高いと指摘した。

  ブルームバーグの中国ハイイールド・ドル建て債指数で今年のリターンが特に悪かった不動産開発会社16社のうち、12月に予定されている週ごとの元利払いスケジュールは以下の通り。

1週目(11月29日〜12月5日)-1億9800万ドル

1日:佳兆業の2026年償還債の利払い1750万ドルの最初の期日3日:融信中国の社債償還1億3660万ドルと利払い358万ドル4日:陽光城嘉世国際の24年償還債の利払い1100万ドルの最初の期日4日:雅居楽地産の永久債償還2930万ドルの最初の期日

2週目(12月6日〜12日)-5億9840万ドル

6日:恒大の子会社、景程の22年償還債の利払い4190万ドルの猶予期間終了6日:景程の23年償還債の利払い4060万ドルの猶予期間終了7日:佳兆業の社債償還4億ドルと利払い1290万ドル(同社は社債交換を提案している)9日:融信中国の23年償還債の利払い1280万ドルの最初の期日10日:陽光城(ケイマン)投資の24年償還債の利払い180万ドルの最初の期日11日:佳兆業の25年償還債の利払い5850万ドルの猶予期間終了12日:佳兆業の23年償還債の利払い2990万ドルの猶予期間終了

3週目(12月13日〜19日)-1510万ドル

15日:融信中国の23年償還債の利払い1510万ドルの最初の期日

4週目(12月20日〜26日)-3410万ドル

21日:中国奥園集団の23年償還債の利払い735万ドルの最初の期日21日:中国奥園集団の24年償還債の利払い795万ドルの最初の期日26日:華南城の22年償還債の利払い1880万ドルの最初の期日

5週目(12月27日〜31日)-4億1410万ドル

28日:恒大の23年償還債の利払い5040万ドルの最初の期日28日:恒大の25年償還債の利払い2億480万ドルの最初の期日29日:鑫苑置業の22年償還債の利払い3095万元の最初の期日30日:佳兆業の22年償還債の利払い4875万ドルの最初の期日30日:佳兆業の24年償還債の利払い1億535万ドルの最初の期日

China’s Developers Face $1.3 Billion in December Bond Payments(抜粋)

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