(ブルームバーグ): ヘッジファンドは先週、米国債について弱気のポジションを増やしていた。新型コロナウイルスのオミクロン変異株の出現が米国債上昇を引き起こした時期に重なり、悪いタイミングとなった。

  米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、レバレッジドファンドは11月30日終了週に米国債のネットショート(売り持ち)ポジションを2020年4月以降で最も大きく増やした。しかし米国債は上昇を続け、ブルームバーグ米国債指数は12月3日に9月以来の高水準に達した。値上がりの一部がショートスクイーズによるものだった可能性が示唆される。

  インフレ加速で迅速な引き締めの観測が強まる一方、オミクロン株によって成長見通しが曇る中、債券市場の変動幅はここ2カ月に急拡大した。3日には米雇用統計の結果を受けて10年債利回りが10月のピークをほぼ40ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下回る1.33%に低下。イールドカーブはフラット化した。

  JPモルガン・チェースのエコノミスト、ベン・ジャーマン氏は「ポジショニングが最近のフラット化度合いの唯一の説明のようだ」と述べた 。

  ヘッジファンドのポジションは依然として米10年債についてネットロング(買い持ち)であり、一部のファンドがフラット化を見込んでいることを示唆している。10年債と2年債の利回り格差は3日に75bpと、1年余りで最小となった。

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