(ブルームバーグ): 香港の富豪、李沢楷(リチャード・リー)氏が出資している保険会社FWDグループ(富衛集団)は米国での新規株式公開(IPO)を取りやめた。中国当局が海外上場の規制を強化していることが背景だ。

  FWDは米証券取引委員会(SEC)への20日の届け出で、「他の代替案を検討している」とし、ニューヨーク上場に向けた手続きを進めないことを決めたことを明らかにした。ブルームバーグ・ニュースは今月、同社が来年の早い時期に香港でIPOを実施する方向に傾いていると報じていた。

保険会社FWD、1600億円超の調達発表−香港IPO検討と関係者 

  FWDは中国本土で事業展開していない。市場のボラティリティーが高まる一方で、滴滴グローバルの米上場後、中国・香港企業のIPOに対する地合いに変化が生じている。滴滴は今年6月に米国でIPOを実施した後、時価総額が半分以下になり、米国での上場廃止を検討している。

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