(ブルームバーグ): 11月の米中古住宅販売件数は、3カ月連続増加となった。在庫物件が少ない状況は続いているものの、雇用の堅調な伸びと依然低い住宅ローン金利が需要下支えに寄与したことが示唆された。

  11月の統計では、特に高価格帯で住宅需要の堅調さが続いていることが示唆された。借り入れコストが新型コロナ禍前の水準をなお大きく下回っていることが背景。ただ、インフレ高進が広がりを見せる中で特に低所得層はより大きな打撃を受けているため、物件価格の高さが潜在的な買い手を一部遠ざけている可能性はある。

  統計発表元の全米不動産業者協会(NAR)によると、購入者全体に占める初回購入者の割合は11月に26%にとどまった。これは2014年に記録した低い割合に並ぶ数字だという。1年前は32%だった。

  中古住宅価格(季節調整前、中央値)は前年同月比13.9%上昇し、35万3900ドル(約4046万円)。高価格物件の販売が増えたことなどを反映している。50万ドル未満の物件の在庫は依然として少ない。

  NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は発表文で、「購入の意思を固めていた買い手は、向こう数カ月に住宅ローン金利が一段と上昇する前に住宅を買うことができた」と指摘。今年の販売はこのままいけば610万戸と、06年以来の高水準に達する見通しだという。

  一戸建ての販売は1.6%増の575万戸、コンドミニアムなど集合住宅の販売は4.4%増えて71万戸だった。

  統計の詳細は表をご覧ください。

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