(ブルームバーグ): 2022年1月第1週(4日−7日)の債券市場では長期金利が上昇すると予想されている。米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測の高まりが警戒される上、10年債や30年債の入札に向けた利回り水準の調節圧力がかかりやすいとの見方もある。

市場参加者の見方

◎SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト

金利上昇方向の流れの中で、10年と30年の入札は新発債ニーズに加え、10年0.1%近く、30年0.7%近くの絶対水準に対する需要が見込まれるが、順調にこなすには調整が必要だFRBは年明けから3月利上げを探りにいく可能性があり、投票権を得るセントルイス連銀のブラード総裁の発言に注目。雇用統計も失業率の4%割れは早期利上げを示唆するオミクロン株感染が広がっているが、あまり行動制限しないことで米国経済は思ったほど落ちない一方、労働力の供給は不足しており、インフレ圧力が強い利上げをほとんど織り込んでいない米長期金利は持ち上げられ、イールドカーブがベアスティープ(傾斜)化してくるのではないか新発10年物365回債利回りの予想レンジは0.065%〜0.095%

◎三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト

10年と30年の入札をこなして相場は底堅く推移する。2つの入札とも新発債になることによる銘柄的な新味がある上、利回り水準も妙味があり、それなりに需要が集まりそうだ一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨や雇用統計、FRB高官発言に米金利がどのように反応するかは気になるところ12月FOMCは思ったよりタカ派的だったので、議事要旨を受けて金融政策の早期の正常化を意識することになる可能性もあるもっとも、それで米長期金利がどう反応するかは難しい面もあり、タカ派だから逆に景気の先行きを懸念して低下することもあり得る新発10年物365回債利回りの予想レンジは0.055%〜0.095%

 

国債入札予定

 

日銀買い入れ予定

 

主な材料

4日:「OPECプラス」閣僚級会合4日:12月の米ISM製造業景況指数5日:FOMC(12月開催分)の議事要旨6日:米セントルイス連銀総裁講演7日:12月の東京都区部消費者物価指数(CPI)7日:12月の米雇用統計7日:米リッチモンド連銀総裁講演、サンフランシスコ連銀総裁とアトランタ連銀総裁がパネル討論会に参加

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