(ブルームバーグ): 独高級自動車メルセデス・ベンツは、中国のソーシャルメディアから動画広告を削除した。人民日報系の環球時報(グローバル・タイムズ)が伝えた。同広告はアジア人の容姿の描写を巡り、中国国内で物議を醸していた。

  動画広告はメルセデス・ベンツが微博(ウェイボ)の公式アカウントに25日に投稿。その後、消費者からの反発を受けて削除されたと環球時報は報じている。28日付の同紙は「女性モデルのメークはつり目のように見え、ネットユーザーの間で激しい議論が再燃し、非難の声が噴出した」と報じた。

  同紙の記事には中国人と思われる女性が映った動画のスクリーンショットが掲載されている。ブルームバーグ・ニュースは同広告の完全版を確認できていない。メルセデス・ベンツを傘下に持つダイムラーの中国広報担当に電話とメールで取材を試みたが、返答は得られていない。

  中国では過去にドルチェ&ガッバーナ(D&C)やヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)なども、こうした消費者ナショナリズムのターゲットとなってきた。クリスチャンディオールは昨年11月、同国国営メディアが「アジア女性を汚すものだ」と指摘した写真の使用を中止した。直近では、米ウォルマートに対する批判も中国ソーシャルメディアで広がっている。

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