(ブルームバーグ): 先週の米新規失業保険申請件数は予想外に減少した。新型コロナウイルス感染の新たな広がりが見られるにもかかわらず、労働需要が依然堅調であることが示唆された。
失業保険の継続受給者数は18日終了週に172万人に減少した。これは昨年3月以来の低水準。
米国では各分野で労働力不足が生じており、事業者はモノやサービスへの強い需要を満たすのに苦労している中で人員を減らすことに慎重だ。先週の申請件数は1969年以来の低水準に近い。
申請件数のデータは、ホリデーシーズンの季節調整を巡る難しさを映し、ここ数週間やや不安定になっている。そうした状況下でも件数はおおむねコロナ禍前の水準に戻っている。
新型コロナのオミクロン変異株まん延が続く期間や、それに対する州や自治体の対応次第では、事業や社会活動が今後制限されるリスクはある。
季節調整前ベースで先週の申請件数は若干増加し、25万6146件。州別(季節調整前)ではカリフォルニアやテキサス、バージニアで減少が目立った。一方、ニュージャージーやペンシルベニアで大きく増加した。
統計の詳細は表をご覧ください。
(統計の詳細を追加して更新します)
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