(ブルームバーグ): 30日の米株式相場は小反落。前日に今年70回目の最高値更新となっていたS&P500種株価指数は、取引終了間際に上げを失い、日中安値近辺で終えた。

  マイクロソフトやアップルといった大型ハイテク株が売られ、ハイテク銘柄で構成するナスダック100指数が下落。ダウ工業株30種平均も下げた。ワクチン接種済みでもクルーズ船の利用は控えるべきだとの米保健当局勧告を受け、カーニバルやロイヤル・カリビアンなどのクルーズ船運営大手が売られた。

  S&P500種は前日比0.3%安の4778.73。ダウ平均は90.55ドル(0.3%)安の36398.08ドル。ナスダック総合指数は0.2%低下。

  先週の米新規失業保険申請件数は予想外に減少し、新型コロナ感染が再拡大する中でも労働需要が堅調を維持していることを示した。また12月のシカゴ製造業景況指数は市場予想を上回る上昇を示した。

  TIAAバンクの世界市場担当プレジデント、クリス・ギャフニー氏はインタビューで、「通常ならサンタラリーが期待できる年末は、相場変動がかなり大きくなることがある」とした上で、「経済環境と企業ファンダメンタルズはなおも非常に堅調だ」と語った。

  米国債市場ではニューヨーク時間午後4時9分現在、10年債利回りが4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.51%。前日超えた50日移動平均線を再び下回った。

  外国為替市場ではドルがリスクに敏感な通貨に対して軟調。米国債利回りの低下や月末・年末フローが背景にある。カナダ・ドルは原油・金属相場の上昇を背景に値上がりした。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比ほぼ横ばい。一時は0.2%上昇していた。ニューヨーク時間午後4時9分現在、ドルは対円で0.1%高の1ドル=115円07銭。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.1327ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は小幅に上昇し、7営業日続伸。今年2月以降で最長の値上がり局面となった。

  エクアドルやリビア、ナイジェリアでの供給障害もあって原油相場はこのところ堅調だ。しかし、この日は世界最大の原油輸入国である中国が2022年第1弾の輸入枠を前年同期比11%減らしたことが分かり、相場に下押し圧力がかかる場面もあった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は、前日比43セント(0.6%)高の1バレル=76.99ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は9セント高の79.32ドル。2月限はこの日が最終取引日。3月限は32セント高の79.53ドルで引けた。

  ニューヨーク金先物相場は反発。米国債利回りの低下が支援材料となった。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は、前日比0.5%高の1オンス=1814.10ドルで終了。金スポットもこの日反発したが、年初来では4.4%ほど下げており、年間では3年ぶりの下落で今年の取引を終える見通しだ。

Dollar Weakens as Shares Rise Amid Month-End Flows: Inside G-10(抜粋)

Oil Posts Longest Streak of Consecutive Gains Since February(抜粋)

Gold Gains as Treasury Yields Drop After U.S. Labor Report(抜粋)

(第3段落にハイテク銘柄について追記します。更新前の記事で第2段落のドル円を訂正済みです。)

©2021 Bloomberg L.P.