(ブルームバーグ): バイデン米大統領とロシアのプーチン大統領は30日、50分間にわたって電話会談を行った。会談後にロシア政府は、欧州安全保障について来月行われる3件の協議の前段階となる今回の会談結果にプーチン大統領が満足していると明らかにした。

  ロシアのウシャコフ大統領補佐官(外交政策担当)はモスクワ時間31日早くに記者団に対し、米ロの2国間会談は1月9日にジュネーブで始まり、その2日後にはブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)ロシア理事会との協議、13日にはウィーンで欧州安全保障協力機構 (OSCE)の枠組みでの協議が予定されると説明した。両国首脳は協議期間中に定期的に連絡を取り、2国間協議を直接監督することで一致したという。

  ウシャコフ氏は「これはわれわれが取り組んできたもので、両首脳は合意に至った」とした上で「われわれは喜ばしく感じ、満足している」と説明。「この日の対話は良好で建設的かつ率直だった」とし、「悪い内容ではないように見受けられ、実際、交渉開始の良い基盤になるとさえ思える」と述べた。

  サキ米大統領報道官の声明によると、バイデン大統領はプーチン大統領に対し、ウクライナとの緊張を徐々に緩和するよう求めた。ロシアがウクライナに侵攻した場合、米国と同盟国は「ちゅうちょなく対応する」と警告したという。

  サキ報道官によると、「バイデン大統領は、2国間の『戦略的安定対話』、NATOロシア理事会を通じたNATO、OSCEで来年序盤に始まる外交への支持も表明した」。「バイデン氏はこうした協議での実質的な進展は緊張拡大ではなく緊張緩和の状況においてのみ実現し得ると改めて表明した」という。

  ホワイトハウスによると、会談はワシントン時間午後3時35分(モスクワ時間同11時35分)に始まり、50分間続いた。

  ロシア政府によると、今回の会談は、年明けに行われる欧州安全保障を巡る協議の準備としてプーチン大統領が要請した。休暇中のバイデン大統領はデラウェア州ウィルミントンの自宅で電話協議を行った。

  両首脳は今月7日にオンライン形式の会談を行い、バイデン大統領はその中でウクライナの主権と領土保全へのコミットメントを確認した上で、同国にロシアが侵攻すれば米国と同盟国は前例のない経済制裁で対応すると警告していた。

  ブリンケン米国務長官は12月31日、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長とNATOロシア理事会や米ロの戦略的安定対話について会談。米国務省は「同盟国はロシアと有意義な対話を行う用意ができている一方、ウクライナへの侵攻阻止で団結している」との声明を出した。

(最終段落にブリンケン米国務長官とNATO事務総長の会談内容を加えて更新します)

©2022 Bloomberg L.P.