(ブルームバーグ): 新型コロナウイルスのオミクロン変異株クラスターの封じ込めに取り組む香港当局者は、約3カ月ぶりに感染経路不明の暫定陽性者が報告されたと明らかにした。当局はこの陽性者がオミクロン株に感染したと推測しているが、確認にはゲノム解析がなお必要だとした。

  香港住民で初めて新型コロナワクチン接種を受ける人が増えているが、その多くはオミクロン株への防御が不十分とされている中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製のワクチンを選んでいる。

  香港政府は新たにキャセイパシフィック航空とエア・インディア、エア・カナダ、タイ国際航空、フィリピン・エアアジアの旅客便を今月4日から17日までの間、運航停止にすると発表した。

  世界的にオミクロン変異株の感染が拡大する中、シンガポールでは国内感染者数の増加ペースを示す指標が過去2カ月近くで最大となった。米疾病対策センター(CDC)はシンガポールへの渡航リスク評価レベルを最も高い段階から「不明」に変更し、国民に渡航を控えるよう促した。

CDCがシンガポール渡航勧告を「不明」に変更、北朝鮮などと同分類

  バイデン米大統領の首席医療顧問を務める米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長は、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの2回接種ではオミクロン株を防御しきれないため、「新型コロナワクチン接種完了」と言う代わりに「ワクチン接種を常に最新に保つ」という言い回しが使われていると述べた。

  CDCのモデルによると、オミクロン株が新規感染者全体に占める割合は1月1日までの週に95%と、前週の77%(修正値)から上昇した。これまでCDCは前週の割合を58.6%と推定していた。

オミクロン株、米の新型コロナ新規感染者の95%占める−CDC

  インドネシアは新型コロナウイルスワクチン接種率で他のアジア諸国より出遅れているものの、人口の9割近くにコロナウイルスに対する抗体があることが、調査で分かった。

人口の9割近くにコロナに対する抗体、インドネシアの検査で判明

  タイで5日報告された1日当たりの新規感染者数は3899人と、昨年12月11日以来の多さとなった。

  米国ではこれまでのところ、新型コロナ患者で集中治療を要する人は昨冬より少ない。

  米国で新型コロナ感染者数のデータ算入分が、3日に1日当たり100万人を超えた。年末年始に感染がどの程度増加したのかが、数字に表れ始めた。 

  米メリーランド州のホーガン知事は新型コロナ感染拡大を受けて、30日間の非常事態宣言を発令した。同知事は入院者数が5000人を超え、1年前につけたピーク時から250%増加するとの見通しを示した。

  知事は4日のブリーフィングで、向こう4−6週間が「このパンデミック(感染の世界的大流行)全期間の中で最も厳しい時期になるだろう」と述べた。

  ファッションブランド「ジョルジオ・アルマーニ」は、1月に予定していたミラノとパリでのファッションショーを中止した。欧州の感染率上昇を理由に挙げている。

   米CDCは米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンについて、2度目の接種からブースター(追加免疫)接種までの期間を従来の6カ月から5カ月に短縮すると勧告した。

ファイザー製ブースター、2度目接種からの期間5カ月に短縮−CDC

  ファイザーは同社の新型コロナ感染症(COVID19)経口薬「パクスロビド」を、米政府が1000万治療コース分追加購入することで合意したと明らかにした。米政府は先に別途1000万コース分の購入を決めており、今回の合意で上積みする。

  アイルランド政府は学校の年末年始休暇を延長するかどうかを検討している。学校は6日に始まる予定だが、感染拡大を防ぐために再開日を先送りする可能性がある。同国の感染者数の割合は、過去7日間で人口10万人当たり2500人近くと、欧州で最悪レベル。

  ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、世界の新型コロナ感染者数は2億9510万人、死者数は545万人をそれぞれ上回った。ブルームバーグのワクチントラッカーによれば、世界のワクチン接種は計92億6000万回を超えた。

(香港やシンガポールなどの情報を追加して更新します)

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