(ブルームバーグ): 4日の米株式市場ではS&P500種株価指数が最高値から小反落。金利上昇を巡る懸念でテクノロジー株が大きく売られた。米国債は下落。円は2017年以来の安値。

  今年3回の米利上げが予想される中、この日発表された米経済指標ではインフレに関して強弱まちまちの内容が示された。昨年12月のISM製造業総合景況指数では、仕入価格指数が予想よりも大幅に低下し、インフレ圧力が一部でピークに達した可能性が示唆された。一方、労働省雇用動態調査(JOLTS)によれば、自発的離職者は過去最高を記録。賃金インフレを巡る懸念が強まる格好となった。

米ISM製造業景況指数、予想以上の低下−価格上昇圧力は緩和

米自発的離職者、11月は過去最高の450万人−求人件数は減少 

  S&P500種は前日比0.1%安の4793.54。ダウ工業株30種平均は214.59ドル(0.6%)高の36799.65ドルで終了。ナスダック総合指数は1.3%下げた。

  ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は1.35%安。テスラが4.2%下落。キャシー・ウッド氏の上場投資信託(ETF)「アーク・イノベーションETF(ARKK)」も4%超の値下がり。

  米国債市場では長期債が続落。ニューヨーク時間午後4時20分現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.65%。前日は12bp上昇していた。

  FBBキャピタル・パートナーズの調査ディレクター、マイク・ベイリー氏は「10年債利回りは火が付いたような勢いで上昇しており、それがグロース株、特にテクノロジーや半導体といった割高銘柄へのセンチメントを圧迫している可能性がある」と述べた。

米長期債利回り上昇、国債売り続く−社債発行ラッシュで (1)

  ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は株価下落について、長期金利の上昇に遅れて反応したもののようだと話した。

  外国為替市場ではドルが主要通貨に対して総じて下落。商品価格の上昇を背景に、資源国通貨が値上がりした。米国債の利回り曲線がスティープ化する中、円は4年ぶり安値付近で推移した。

  ニューヨーク時間午後4時21分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日とほぼ変わらず。ドルは対円で0.7%高の1ドル=116円14銭。一時は116円35銭と、2017年以来の高値を付けた。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.1283ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。オミクロン株が世界需要に与える影響への懸念が和らぎつつある中、原油供給は世界的に従来想定よりもひっ迫する方向にある。

  石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は漸進的な生産引き上げ計画を維持した。OPECプラスのアナリストは前日、1−3月(第1四半期)に予想される世界市場の供給超過を縮小方向に修正していた。

OPECプラス、2月の日量40万バレル生産引き上げで合意 

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は、前日比91セント(1.2%)高の1バレル=76.99ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は1.02ドル高の80ドルちょうどで引けた。80ドル台での終了は昨年11月下旬以来となる。

  ニューヨーク金相場は反発。ドルが上げを消したことや、ISM製造業景況指数が市場予想に届かなかったことから、金買いが優勢になった。

  スポット価格はニューヨーク時間午後3時17分現在、前日比0.7%高。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は、前日比0.8%高の1オンス=1814.60ドルで終了した。

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