(ブルームバーグ): 韓国サムスン電子の昨年10−12月(第4四半期)の営業利益は50%余り増えた。半導体価格が安定し、スマートフォンの売り上げが急増した。メモリー業界が今年、下降局面から脱するとの期待を高めるものだ。

  7日発表の暫定集計によると、営業利益は13兆8000億ウォン(約1兆3300億円)。従業員に特別ボーナスを支給したことで、アナリスト予想平均の15兆2000億ウォンに届かなかったが、売上高は23%増の76兆ウォンと、予想を上回った。同社の株価はソウル市場の午前の取引で一時2%高となった。

  サムスンのほか、韓国SKハイニックスや米マイクロン・テクノロジーといった同業他社はサーバーや乗用車、家電などさまざまな製品への需要を追い風に、循環の下降局面を乗り切りつつある。マイクロンは先月、データセンターやネットワーキング、自動車分野の旺盛な需要を受け2022年8月期の売上高は過去最高を記録すると予測した。

  サムスンが中国の陝西省西安市で展開する事業も市場の注目点だ。西安市では新型コロナウイルス感染拡大への対応でロックダウン(都市封鎖)が実施されている。マイクロンの主要生産拠点もある同市でこうした状況がいつまで続くか不透明だが、アナリストらは短期的な混乱は供給を圧迫し半導体価格を押し上げる可能性があると予想する。

  サムスンは今月27日に発表する最終的な決算で純利益と部門別の業績を公表する。

  ノムラ・ファイナンシャル・インベストメント(コリア)のアジア・テクノロジー責任者、CW・チャン氏は「西安のロックダウンが長引けば、メモリー価格は第2四半期に回復するだろう」とし、「サーバーの需要は底堅く、PC需要も市場が恐れていたより良好だ」と分析した。

 

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