(ブルームバーグ): 7日の米株式相場は続落。S&P500種株価指数は週間で1.9%安となり、2016年より後で最悪の年明けとなった。一部投資家の想定よりも速いベースで米金融当局が利上げを迫られるとの懸念が広がった。

  S&P500種は前日比0.4%安の4677.03。ダウ工業株30種平均は4.81ドル安の36231.66ドル。ナスダック総合指数は1%下落。

  S&P500種は3日に終値で最高値を更新した後、4営業日続落。この日はテスラやエヌビディア、グーグル親会社アルファベットといった大型株の下げが響いた。ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は週間で4%超の下落。

  今週公表された連邦公開市場委員会(FOMC、12月会合)議事要旨でのタカ派的なスタンスを受けて、売りが膨らんだ。強弱まちまちとなった雇用統計は、早期利上げを巡る懸念を和らげる材料にはならなかった。

米雇用統計:失業率3.9%に低下、賃金急増−利上げ圧力強まる (3)

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)が織り込む3月FOMC会合での利上げ確率は約88%となっている。

  コモンウェルス・ファイナンシャル・ネットワークの世界投資ストラテジスト、アヌ・ガガー氏は「「全体として、今回の統計は強弱まちまちの内容だ」と指摘。ただし「失業率が低下し米金融当局の長期均衡水準を下回ったことや、賃金の伸び加速により、今サイクルの初回利上げは3月のFOMC会合になる可能性が浮上する」と述べた。

  米国債市場では利回りが全般的に上昇。5年債利回りは1.50%を上回り、コロナ禍前の水準に達した。2年債利回りは一時0.9%を超えた。10年債利回りは昨年の最高水準を突破、ニューヨーク時間午後4時23分現在は5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.77%。

  外国為替市場ではドル指数が低下。ニューヨーク時間午後4時24分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%低下。昨年11月30日以来の大幅安となった。ドルは対円では0.2%安の1ドル=115円57銭。ユーロは対ドルで0.6%高の1ユーロ=1.1359ドル。

  HSBCのダラー・メイハ氏は「この日の統計は十分に力強く、緩和策の出口に向かっている米金融当局の動きを遅らせるには至らない。こうした行動は今後数カ月のドル一段高につながるだろう」とリポートで指摘した。

  ニューヨーク原油先物相場は下落。週間では上昇し、これで3週続伸となった。 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」などからの供給が不安定になる一方、需要は底堅い状況が続いている。

  反政府デモの影響でカザフスタンの産油に影響が出ているほか、リビアでも生産が落ち込んだ。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は、前日比56セント(0.7%)安の1バレル=78.90ドルで終了。週間では5%上昇した。ロンドンICEの北海ブレント3月限は24セント安の81.75ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。昨年12月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を大きく下回ったことが手掛かり。またドルが下げたことで、代替資産としての金の妙味が高まった。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は、前日比0.5%高の1オンス=1797.40ドルで終了。

Treasuries Drop, Curve Steepens After Mixed December Jobs Report(抜粋)

Greenback Weakens After U.S. Payroll Report: Inside G-10(抜粋)

Oil Posts Its Third Weekly Advance as Market Tightens on Outages(抜粋)

Gold Rises With Help From a Slumping Dollar After U.S. Jobs Data(抜粋)

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