(ブルームバーグ): みずほフィナンシャルグループ(FG)は10日に指名委員会を開き、一連のシステム障害の責任を取って辞任する坂井辰史社長の後任に、木原正裕執行役を昇格させる方針を固めた。複数の関係者が明らかにした。

  関係者によると、17日に開く取締役会で木原氏の社長昇格などを決議し、決まり次第発表する見通し。みずほFGは同日までにシステム障害の再発防止策などを盛り込んだ業務改善計画を金融庁に提出する予定だ。

  木原氏の社長昇格については10日深夜、日経新聞電子版が先に報じた。報道によると、FGの佐藤康博会長の後任は空席を含めて引き続き検討するという。みずほ銀行の藤原弘治頭取の後任には既に加藤勝彦副頭取の昇格が内定している。

  みずほFG広報担当の佐々木康寛氏は、坂井社長の後任人事などについて「現時点で決まったものはない」とコメントした。

  みずほFGは2021年11月、坂井社長とみずほ銀の藤原頭取、佐藤FG会長が22年4月1日付で辞任すると発表していた。佐藤氏は同6月に取締役も退任する。会長や社長の後任人事は、指名委員会で議論していた。

  みずほ銀では21年9月までに、現金自動預払機(ATM)の稼働が停止するなど8度の障害が発生。金融庁は11月に同行と親会社のみずほFGに対し、経営責任を明確化するとともに、再発防止策やガバナンス態勢の整備などについて業務改善計画を策定し、22年1月17日までに提出するよう求めていた。

  みずほ銀は21年12月30日にも、同年9度目の障害を起こした。ATMやインターネットバンキングを使った他行宛て振り込みが一時利用できなくなり、一部は当日に処理が終わらなかった。日経新聞電子版は22年1月6日、この障害について、金融庁がみずほ銀とみずほFGに報告徴求命令を出したと報じている。

  9月の障害発生時には、マネーロンダリング(資金洗浄)対策の不備があったとして、財務省が外為法に基づく是正措置命令を出し、みずほ銀は12月、再発防止策などを盛り込んだ報告書を提出した。

 

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