(ブルームバーグ): メキシコ経済にとって2022年は厳しい年となりそうだ。財政・金融政策の引き締めや政府方針を巡る不透明感が、米国の成長からもたらされる押し上げ効果に勝るためだ。

  米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、メキシコの成長率見通しを従来の2.5%から1.5%に引き下げたと、メキシコ・カナダ地域チーフエコノミスト、カルロス・カピストラン氏率いるアナリストらが11日のリポートで明らかにした。同氏はオンライン形式の会合で、メキシコの生産が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準に戻るのは来年になりそうだと語った。

  カピストラン氏は、「メキシコは潜在的に低成長の状況にある」とリポートで指摘。経済活動データの弱さは、「パンデミックの初期段階からのリバウンドが終わり、どちらかと言えば、経済活動が再び低下している」と示唆すると分析した。

  メキシコの昨年7ー9月(第3四半期)の国内総生産(GDP、確定値)は前期比0.4%減少した。

メキシコ7−9月GDP、前期比0.4%減に下方改定−コロナ再拡大で

  カピストラン氏は、10−12月(第4四半期)の滑り出しが弱かったことについて、景気縮小の理由がコロナのデルタ変異株拡散など一時的な要因だけではないことを示唆していると指摘。BofAは21年の成長率見通しも従来の5.8%から5.2%に引き下げた。

 

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