(ブルームバーグ): 債券と株式市場のボラティリティーが高まる中でも外国為替市場は相対的に落ち着いている。しかし世界の中央銀行の政策が乖離(かいり)するに伴い、外為市場にも変化が訪れるとモルガン・スタンレーやBNPパリバが予想している。

  中銀が異なるペースで金融緩和を縮小する中で、通常は安定したG10通貨の状況が崩れ、為替相場の変動が激しくなると、両社のストラテジストらはみている。

  BNPのオリバー・ブレナン氏は、ユーロ・ドルの1年物インプライドボラティリティーが約9%に上昇すると予想。これは新型コロナウイルス禍の最悪期および2017年以来の高水準だ。

  世界の中銀が足並みをそろえて緩和を続け、外為市場の動きがない状況に慣れたトレーダーにとっては大きな変化だ。米連邦準備制度のタカ派シフトと欧州中央銀行(ECB)など、よりハト派的な他の中銀との乖離は、ボラティリティーをショートする取引を終了すべきだという兆候にほかならない。

 

  モルガン・スタンレーのストラテジスト、アンドレス・ハイメ氏は「今は転換点で、ボラティリティーをショートするポジションを減らし始めなければ利益を失うだろう」と述べた。中銀の政策乖離はこれまでにもあったが、今回は「想定し得る米当局の引き締めペースの速さ」という独自の状況があると説明した。

  同氏は為替ボラティリティーの指標が2022年中に10.5程度に上昇するとみている。JPモルガンの世界外為ボラティリティー指数は現在、約7.2。

Morgan Stanley, BNP Paribas See Return of Wild Currency Swings(抜粋)

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