(ブルームバーグ): リチウム相場は2022年に入っても急上昇しており、電気自動車(EV)メーカーに対するコスト圧力がさらに大きく強まる可能性がある。

  世界的なEV利用拡大に伴い、EVバッテリーの主要原材料であるリチウムの需要が急激に伸び、短期的に供給不足に陥るリスクが高まっている。

  上海メタルズ・マーケット(SMM)によれば、中国ではリチウムプラントが定期メンテナンスに入っているほか、山東省や河北省といった北部地域で一部の生産事業者が北京冬季五輪前後に大気汚染を減らすよう活動の抑制を求められている。オーストラリアでは新型コロナウイルスの感染拡大で労働力も不足しており、こうした要因がすでにタイトな市場を一段と圧迫している。

 

  世界のリチウム価格は昨年、ほぼ4倍になった。中国では炭酸リチウムが今年に入りすでに13%高と、最高値を更新。21年は400%を超える上昇だった。

  「リチウム市場は現在、極度に逼迫(ひっぱく)しており、スポット価格はあらゆる供給の混乱に非常に敏感になっている」とS&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのアナリスト、アリス・ユー氏は指摘している。

©2022 Bloomberg L.P.