(ブルームバーグ): 米クリーブランド連銀のメスター総裁は12日、当局は金融市場を混乱させずにできるだけ速やかにバランスシートを縮小すべきだとの見解を示した。また、3月の利上げ開始を支持する考えをあらためて示した。

  総裁は米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のライブイベントで「緩和策を解除する論拠には極めて説得力がある」と言明。また「当局のバランスシート上の資産水準を下げるため、バランスシートを巡ってどのような対応が可能かを検討することにもなるだろう」と述べた。

メスター総裁、3月の利上げ支持−経済状況が現在と同様なら

  どの程度迅速なバランスシート圧縮が望ましいと考えるかとの質問に対しては、「米経済は資産削減を前回開始した時よりもはるかに力強い状態にある」とし、「率直に言って、金融市場の機能を妨げないことを条件にできるだけ速やかに縮小したい」と語った。 

  米金融当局者の最新の金利予測分布図(ドット・プロット)中央値では今年3回の利上げが見込まれているが、メスター総裁は自身も同じ予想であることを確認した。

  同総裁はさらに「供給制約の一部が解消される中で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が収束し労働市場がもう少し正常化するという条件が整えば、インフレ率の指標は沈静化するだろう」と発言。「ただそれには、パンデミック中に実施せざるを得なかった異例の緩和策を解除するという点で当局が必要なことをすることが求められる」と話した。

  メスター総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。

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(発言の内容を追加して更新します)

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