(ブルームバーグ): 連邦準備制度理事会(FRB)が12日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、昨年末に経済は緩やかなペースで成長したが、今後数カ月に対する企業の成長期待は一部で低下した。

  ベージュブックは「楽観的な見方は依然として強いが、幾分か弱まった。今後6カ月間、経済成長が続くとの明るい見通しを示した企業の割合が低下した」と記述している。

  12連銀のうち10連銀は、新型コロナウイルスのオミクロン変異株が活動に影響を及ぼし、労働市場を巡る問題を深刻化させていると指摘した。今月25−26日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合では、ゼロ近辺にある政策金利を3月に引き上げることを示唆するとみられている。オミクロンがなお不確実性の原因になっているものの、パウエル議長は11日の議会公聴会で、経済は今後数カ月にそれを乗り越えられるとの見通しを示した。

  今回のベージュブックは12地区連銀が1月3日までに集めた情報を基に、カンザスシティー連銀がまとめた。

  ベージュブックは「大半の連銀地区で企業は物価の強い伸びを顧客に転嫁したと報告したが、一部地区では物価上昇がやや減速したとの声もあった」と指摘した。

米消費者物価指数、前年比で39年ぶり大幅上昇−利上げ観測後押し

  米金融当局は1980年代以来の高インフレに対応するよう、議会や国民から圧力を受けている。パウエルFRB議長は11日、上院銀行委員会での指名承認公聴会で、インフレ高進の抑制と景気拡大の持続に必要なあらゆる措置を講じると言明した。

  議長は質疑応答で、「やがて追加利上げが必要になればそうする」とし、「インフレを沈静化させるために金融当局のツールを活用する」と話した。

パウエル議長、FRBはインフレ抑制と景気拡大持続に取り組む

  ウォラーFRB理事やアトランタ連銀のボスティック総裁、クリーブランド連銀のメスター総裁らは、現在の経済状況が続いた場合に3月の利上げ開始を望む考えを示唆している。

3月利上げ求める声、米金融当局者で高まる−メスター総裁らも支持

 

 

(第3段落以降を追加し、更新します)

©2022 Bloomberg L.P.