(ブルームバーグ): 12日の米株式相場は続伸。昨年12月の米消費者物価指数(CPI)が前年比で約40年ぶりの大幅な伸びを示したものの、市場予想にほぼ沿う内容だったため、買いが優勢になった。3月の利上げ開始が引き続き見込まれている。

  商品(コモディティー)や小売り関連の銘柄が買われ、S&P500種株価指数を押し上げた。テスラやグーグル親会社アルファベットなど大型株も値上がりした。

  一方、大手行の決算発表を控える中で金融関連は振るわず、ゴールドマン・サックス・グループやモルガン・スタンレーが大幅安。債券トレーディング収入の急減を明らかにしたジェフリーズ・ファイナンシャル・グループも大幅安となった。

  S&P500種は前日比0.3%高の4726.35。ダウ工業株30種平均は38.30ドル(0.1%)高の36290.32ドル。ナスダック総合指数は0.2%上昇。

  米国債相場はまちまち。CPIにはあまり反応しなかった。利上げ開始を予想し、年初から利回りが既に大幅上昇していることが一因。ニューヨーク時間午後4時13分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満低下の1.73%。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、昨年末に経済は緩やかなペースで成長したが、今後数カ月に対する企業の成長期待は一部で低下した。クリーブランド連銀のメスター総裁は、「緩和策を解除する論拠には極めて説得力がある」と述べた。

  外国為替市場ではドルが主要10通貨の全てに対し下落。市場予想にほぼ一致した米CPIの発表後、下げ幅を拡大した。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は2カ月ぶりの低水準となった。ノルウェー・クローネは原油高の追い風も受け、対ドル上昇率が高かった。

  ドル指数は0.6%低下と、昨年5月以来の大幅な下げ。100日移動平均も下回った。ニューヨーク時間午後4時13分現在、ドルは対円で0.7%安の1ドル=114円53銭。ユーロは対ドルで0.7%高の1ユーロ=1.1449ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。需給がこれまで考えられていたより逼迫(ひっぱく)している兆候が意識された。

  米エネルギー情報局(EIA)の週間統計では、原油在庫が2018年10月以来の水準に落ち込んだ。ビロル国際エネルギー機関(IEA)事務局長は、需要が予想されたよりも強いとの見解を表明。またドルが下落し、ドル建て商品の投資妙味が高まった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は、前日比1.42ドル高の1バレル=82.64ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は95セント高の84.67ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小幅続伸。米CPIが前年比で1982年以来の大幅上昇となり、インフレ抑制のための行動を金融当局にあらためて促した。ただ同統計のその他の内容はまちまちで、米金融政策の路線に大きな影響を及ぼす公算は小さいと、ストーンXグループのアナリスト、ローナ・オコネル氏は指摘した。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.5%高の1オンス=1827.30ドルで終了。金スポット価格はニューヨーク時間午後2時8分現在、0.2%高の1825.92ドル。

Dollar Heads for Worst Day Since May After CPI Data: Inside G-10(抜粋)

Oil Gains as U.S. Crude Stockpiles Drop to Lowest Since 2018(抜粋)

Gold Steady as U.S. Inflation Posts Hottest Readout Since 1982(抜粋)

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