(ブルームバーグ): 昨年12月の米鉱工業生産統計で、製造業の生産指数が予想外に低下した。新型コロナウイルスの感染急増を背景に、資材や労働力不足の問題が悪化した。

  2021年通年では、製造業生産指数が3.5%上昇。全体の鉱工業生産指数は3.7%伸びた。

  財セクターにおける需給不均衡の正常化への道は長く、ゆっくりしたものであることを今回の数字は浮き彫りにしている。生産現場では新型コロナの感染増加による労働者や生産スケジュールへの影響を切り抜ける中、オミクロン変異株が新たな障害となっている。輸送ネットワークや種々の資材不足に関連した問題も供給拡大への取り組みを妨げている。

  ただ先行きは、低水準の在庫や高い受注残、消費者・企業需要の持続的な伸びが今年の生産への追い風となる見通しだ。

  製造業の設備稼働率は77%で、3カ月ぶりの低下。総合の設備稼働率も下げて76.5%。

  製造業生産指数の低下は、自動車生産が1.3%落ち込んだことを反映した。加工金属や航空宇宙機器、プラスチックの生産も軟化した。

  アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「オミクロン株感染拡大を主因とする労働者の欠勤で、一部業界では12月後半に活動の減速を強いられた可能性がある」とリポートで指摘。「いずれにせよ、消費者や企業による財への堅調な需要を踏まえると、製造業者は可能な限り早期の全速力復帰を目指すだろう」と述べた。

  統計の詳細は統計表をご覧ください。

U.S. Factory Output Posts Surprise Drop on Short Supplies, Labor(抜粋)

(統計の詳細を追加し、更新します)

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