(ブルームバーグ): 14日の米株式市場では、S&P500種株価指数が終盤にかけて持ち直し、小幅上昇。利上げを支持する当局者らの発言が相次ぎ、投資家の戦略見直しが進んだ今週は、相場ボラティリティーが大きく高まった。

  ナスダック100指数は反発。押し目買いで昨年10月以来の安値から回復した。四半期決算を発表した米銀大手では、トレーディング収入が大幅減少したJPモルガン・チェースとシティグループの株価が下落。一方、融資指標である純金利収入が今年増加する見通しを明らかにしたウェルズ・ファーゴは買われた。

  S&P500種は前日比0.1%高の4662.85。ナスダック総合指数は0.6%上昇。一方、ダウ工業株30種平均は201.81ドル(0.6%)安の35911.81ドルと続落。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時13分現在、10年債利回りが9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.79%。国債利回りはドルとともに上昇した。

  JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、米金融当局が政策金利を最高7回引き上げる可能性があると語り、引き締め局面が穏やかに済むとは限らないと警告した。またニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、金融当局はゼロに近い政策金利を漸進的に引き上げ始める決定に近づきつつあると述べた。

  イートロの米国投資アナリスト、キャリー・コックス氏は「投資家の前提が変わったのは明白だ」とコメント。「米金融当局の2022年についての見通しが、わずか数カ月のうちに利上げゼロから4回に変わった。これは各市場に対する投資家のリスク・リワード認識に大きな影響を与え得る。こうした変化は心地よいものではないかもしれない」と指摘した。

  外国為替市場ではドル指数が4日ぶりに上昇。米国債利回りの上昇がドルを支えた。主要通貨で唯一ドルに対し上昇していた円は、終盤に上げを消した。早い時間には、日本銀行の政策シフトへの観測でドル・ロングが巻き戻されていた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。ニューヨーク時間午後4時13分現在、ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=114円22銭。一時は113円49銭と、昨年12月20日以来の安値を付けた。ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.1413ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。週間ベースでは昨年10月以降で最長の4週連続の上昇となった。新型コロナウイルスのオミクロン変異株感染が拡大する中でも世界的な消費が持ちこたえており、市場の需給が引き締まりつつある兆候が示されている。

  USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、ロブ・ハワース氏は「原油を取り巻く環境は改善しつつある。オミクロン株は過去のものとして、経済再開や活動の持ち直しに目が向けられているためだ。昨年8月以降の状況にかなり似ている」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は、前日比1.70ドル(2.1%)高の1バレル=83.82ドルで終了。週間では6.2%上昇した。ロンドンICEの北海ブレント3月限は1.59ドル高の86.06ドル。

  ニューヨーク金相場は下落。ドルが上昇したことから、金の売りが優勢になった。ただ、週間ベースでは昨年11月以来の大幅高を記録した。

  スポット価格はニューヨーク時間午後3時19分までに、前日比0.3%安の1オンス=1817.67ドル。週間では1.2%高と、11月12日終了週以来の大幅上昇。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限はこの日、0.3%安の1816.50ドルで終了した。

Dollar Rebounds From 3-Day Slide, Yen Pares Gains: Inside G-10(抜粋)

Oil Rallies Into the New Year as Market’s Omicron Worry Eases(抜粋)

Gold Pares Best Weekly Gain Since November as Dollar Rebounds(抜粋)

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