(ブルームバーグ): 賃金上昇圧力が米国企業の業績にとって最大のリスクだと、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストは指摘し、爆発的に業績が伸びる時期は終わりつつあるというこれまでの警告を一段と強めた。

  サビタ・スブラマニアン氏率いるストラテジストらは18日に顧客向けリポートで、「下向きガイダンスと見通し下方修正が近く見られる公算が大きい」と指摘。S&P500種株価指数採用企業の株価収益率(PER)は昨年10−12月(第4四半期)は予想を3%上回る見込みだが、「2022年通年については下振れリスクがある」と分析した。

  決算シーズンは始まったばかりだが、米大手金融機関の一部決算に対する市場の反応はよくて中立で、ゴールドマン・サックス・グループはトレーディング収入に投資家が失望し株価が18日に大きく下落した。株式市場に強気のJPモルガン・チェースなどは、金利上昇やマクロ経済面での見通しの悪化を引き金に下げたものの、企業業績によって株価上昇への信頼感が回復すると見込んでいる。 

  「労働力不足がますます鮮明となる中で」、発表された決算はこれまでのところ新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まって以来最低とBofAのストラテジストらは指摘。四半期決算はまた、旅行やレジャー支出の抑制につながっているオミクロン変異株拡大の悪影響も受けることになる。 

  ただBofAは、「決算シーズンが進むにつれ、オミクロン株の影響について耳にすることは増えても、S&P500指数へのリスクという点では、オミクロン株の直接的影響であるサービス支出の減少より、派生的影響のサプライチェーンの問題や人手不足の継続の方が大きい」と分析した。 

  S&P500種がここ数カ月、最高値更新を繰り返す中、BofAは株式市場に弱気な見方を取っている。

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