(ブルームバーグ): 国際エネルギー機関(IEA)は19日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株による需要への影響が驚くほど少ないため、世界の石油市場は以前の想定より逼迫(ひっぱく)しているようだとの見方を示した。

  IEAは月報で、今年に入り世界市場で供給余剰が縮小し、先月から若干強まった需要は日量9970万バレルというコロナ禍前の水準に向かっていると指摘した。

   石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は生産量の回復に手間取り、他の産油国もさまざまな混乱で余剰生産能力が細っているとも説明した。

  IEAは2021、22両年について、世界石油需要の予測を日量20万バレル引き上げた。消費量は21年が日量550万バレル、22年は同330万バレル増えるとしている。「新型コロナは再び記録的な感染を引き起こしているが、石油消費に対する今回の影響はより軽微だ」と分析した。

     IEAの月報発表前、原油価格は19日のロンドン市場で1バレル=89ドルを突破し、7年ぶりの高値を付けた。

(最終段落に原油相場を追加して更新します。更新前の記事では消費量見通しについて訂正済みです)

©2022 Bloomberg L.P.