(ブルームバーグ): 新型コロナウイルスのオミクロン変異株感染が広がり、サプライチェーンの新たな混乱や既存ワクチンの有効性を巡る懸念に拍車を掛けているものの、トレーダーらは世界経済がコロナ禍の縛りを永遠に解かれようとしているとみており、その兆候は強まっている。

  経済活動の再開で株価が好調になると見込まれる銘柄をまとめたウェルズ・ファーゴの指数は、金利に敏感なハイテク株の指数に比べて新型コロナのパンデミック(世界的大流行)前の水準に向かって大きく回復した。一次産品の価格上昇も、投資や消費のサイクルが持ち直している新たな兆候だ。一方で、世界各国の中央銀行がコロナ禍で導入した景気刺激策の縮小に動く中、ドイツ国債利回りはプラス圏に浮上した。

  オアンダのシニア市場アナリスト、クレイグ・アーラム氏は「終わりに近づいているとの楽観が広がっており、それが市場全体に反映されている」と指摘。「各市場に回復という共通のテーマがあり、それが定着するという考え方がある」と付け加えた。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)が世界の機関投資家を対象に実施した調査では、ハイテク株への資産配分をオーバーウエートとした回答は2008年以来の低さとなった一方、銀行やエネルギー株など景気回復の恩恵を受ける資産への傾斜が示された。

  主要市場では依然拡大する新型コロナ感染を過ぎたことと受け止めつつある。利回りがマイナスの債券は世界全体で9兆1000億ドル(約1040兆円)と、2020年のピークから半減。原油価格は消費の増加を背景に7−9月(第3四半期)に1バレル=100ドルに達すると、ゴールドマン・サックス・グループは予想している。

  ウェルズ・ファーゴの株式戦略責任者、クリストファー・ハービー氏は「今年の言葉は正常化だ」と述べ、「正常化と言えば支出であり、リスクであり、バリュエーションであり、あらゆる要素がそうだ」と語った。

 

 

Wall Street Traders Are Placing Fresh Bets on a Post-Covid World(抜粋)

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