(ブルームバーグ): 20日のロンドン金属取引所(LME)の非鉄金属相場は上昇。ニッケルが一時10年余りぶりに2万4000ドル台を付けたほか、スズは過去最高値を更新した。供給混乱や中国の金融緩和が材料視された。

  世界が新型コロナウイルス禍から回復する中で、金属の供給は減少している。LMEの主要金属全てが現物価格が先物を上回るバックワーデーション(逆ざや)の状態にあり、供給上の制約を示唆している。在庫の減少に伴いニッケル市場が今週に入り2007年以来最もタイトな状態となったことを受け、LMEは監視を強化している。

  中国人民銀行(中央銀行)が新規貸出金利の指標となるローンプライムレート(LPR)の引き下げを発表したことを受け、ニッケルの2日間の上昇率は一時10%を超えた。人民銀は景気安定化に向けて、中期貸出制度(MLF)の1年物金利を先に引き下げ、追加緩和を講じる方針を示していた。

  LMEのニッケル相場は前日比2.8%高の1トン=2万3795ドルと、終値ベースで11年8月以来の高水準。一時は2万4435ドルまで上昇していた。

  鉛を除く他の全ての主要金属も値上がりし、銅は1.5%高、亜鉛は1.9%高となった。

 

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