(ブルームバーグ): 他資産の相場と相関関係のない投資対象だと長く言われてきたビットコインだが、20日の価格動向はそれが事実ではなく伝説にすぎないことを立証している。

  暗号資産(仮想通貨)として時価総額最大のビットコインは20日、主にテクノロジー株から成る米ナスダック100指数の荒い値動きに連動して急落。リスクセンチメントの代替指標と見なされているナスダック100は値上がりし始まったが下落に転じて終了。通常取引終了後にネットフリックスが期待外れの決算を発表すると、ナスダック100先物はさらに値下がりした。

  ビットコインとナスダック100の相関係数(100日)は0.40を上回り、2011年からのデータで最高となっている。相関係数の1が意味するのは両資産の全く同じ動き、マイナス1は正反対の方向への動きだ。

  メドレー・グローバル・アドバイザーズのマクロ戦略担当マネジングディレクター、ベル・エモンズ氏は「こうした相関関係は注目に値するだろう」と指摘。ビットコイン相場が他資産と連動しないというのは「単にお話にすぎない場合もある」と述べた。

 

  ビットコインは21日の取引で一時3.7%安の3万9818ドルと、4万ドルを下回った。リスクオフのセンチメントが広がり、時価総額2位の仮想通貨、イーサは3000ドルを割り込んだ。

  ロシア中央銀行がビットコインのマイニング(採掘)・トレーディング活動の禁止を提案しているとのニュースを受け、ボラティリティーが拡大。それでも、こうした規制の影響はほとんどないとみる市場関係者もいる。

ロシア中銀、仮想通貨採掘と取引の全面禁止を提案 

  カナダに上場しているデジタル資産ブローカー、DeFiテクノロジーズのダイアナ・ビッグス最高戦略責任者(CSO)は仮想通貨絡みの活動を制限する政府の締め付けが増えると予想した上で、「これまで見てきたように、その設計故にビットコインに対する規制の影響はごくわずかだ。ビットコインは本質的にグローバルで、検閲に抵抗できるように設計されている。国家構造の外に存在し、個人的にはそれが最も興味深い側面の一つだ」と語った。

  

©2022 Bloomberg L.P.